シネマコンプレックスでは流さない、素敵な映画を集めて上映している錢屋シネマ。
どれでもちょっと気になったのなら、錢屋カフヱーに映画を見に来ませんか？
コーヒー片手にゆっくりお楽しみください。

今月の錢屋シネマは＃自分の頭で考えるという価値観をベースに上映いたします。私たちが正しいと思っている価値観や常識は、限られた世界だけで成り立っており、日々の暮らしの中で観ている世界がほんの一部だということに気づかせてくれる２作品をセレクトしました。
４月は緊張とワクワクが共存する気ぜわしい季節ですが、ゆっくり自己と対話する時間をカフェでお過ごしいただけましたら幸いです。

おクジラさま ふたつの正義の物語

捕鯨でも、反捕鯨でもない、どっちつかずのいい映画だ！イルカ漁を巡って太地の港を右往左往する人間たちのコメディ。「クジラやイルカが絶滅寸前だと議論をしているが、こんな小さな町こそ絶滅危機にある」というアメリカ人ジャーナリストの科白が光る。
―――ビートたけし

紀伊半島南端に近い和歌山県太地町は、人口約３０００の小さな漁師町。
クジラの町として４００年の捕鯨の歴史をもっています。
2010年にこの町が一躍世界の注目を浴びました。町で行われているイルカの追い込み漁を批判的に描いたドキュメンタリー映画『ザ・コーヴ』がアカデミー賞を受賞したからです。
海外の活動家や過激な抗議活動で知られるシーシェパードの集中非難の的となります。
海の男たちにとっての誇り、生活のために鯨の命を奪ってしまう悲しみ、クジラへの感謝の念。
映画は賛否にとらわれない多種多様な意見をとらえ、命を敬うとはどういうことなのか、本当に守るべき伝統とは何かを考えさせられます。

[TRAILER]

[MOVIE DATA]

上映日：2023年4月18日(火)

原題：A Whale of A Tale

制作国：2017年 /日本・アメリカ/96分

監督：佐々木芽生

配給：エレファントハウス