《ZENIYA’s ネイバーさん》村山 ゆかさん 2026.5月号より
共通の価値観で繋がる心の距離のご近所さん。見つめ直した価値観と共に、人と暮らしをご紹介します。
ずっと寄り添う靴との出会い
ウッドクロッグ工房 Mallet
村山 ゆかさん
錢屋本舗本館と共通の価値観で繋がる心のご近所、”ZENIYA’sネイバーさん”。ウッドクロッグ工房Mallet 村山ゆかさんをご紹介します。
かつては量産向けの靴を生み出す現場で、20年以上靴のデザインに携わってきた村山さん。流行を追い続ける日々の中で強くなったのは、「自分が本当に履きたい靴を形にしたい」という思いでした。
ウッドクロッグは、北欧・スウェーデンで150年以上愛されてきた、木製底と天然皮革の履き物です。村山さんは30年以上前にロンドンで出会い、一目惚れして以来、その履き心地に魅了されてきました。流行に左右されず、気づけば長く寄り添ってくれる――そんな普遍的なかわいらしさが魅力です。この魅力を日本でも伝えたいと考え、日本で唯一のウッドクロッグ専門工房として制作を続けられています。
錢屋本舗でのイベントは6月で4回目を迎えます。回を重ねるごとに感じるのは、訪れるお客様の感度の高さだといいます。習い事やカフェでゆったり過ごすなど、日々の時間を大切にされる方が多く、考え方にも奥行きがある方が多い印象だそう。村山さんも錢屋ギャラリーの落ち着いた雰囲気を好み、お客様と直接触れ合える時間を楽しんでいます。この場でウッドクロッグを履き、その心地よさと一足との出会いを楽しんでいただきたい、と村山さん。
一足一足は、小さな工房で丁寧に生まれています。「こんなものがあったらいいのに」という声もぜひ聞かせてほしい。その思いをもとに、お客様とともにかたちにしていくものづくりを大切にされています。
次回のイベントでは、ウッドクロッグに使用しているレザーを使ったレザークラフトのワークショップも予定しています。素材の魅力に触れながら、ものづくりの楽しさを体験できる機会です。靴とともに、その背景にある手しごとの温かさも感じていただければ嬉しいです。(文・津田)

