《ZENIYA’s ネイバーさん》竹本 直子さん 2026.4月号より
共通の価値観で繋がる心の距離のご近所さん。見つめ直した価値観と共に、人と暮らしをご紹介します。
花とことばが、 ひとつになるところ
花びら染めアーティストusausabonbon
竹本 直子さん
錢屋本舗本館と共通の価値観で繋がる心のご近所、”ZENIYA’sネイバーさん”。今回は、usausabonbon竹本直子さんをご紹介します。
「花びら染めに出会ったとき、胸の奥がふるえるような、ときめきを感じた。その感動を誰かと分かち合いたい!」。そんな思いから、竹本さんの制作は始まりました。
作品の染めに使うのは、愛で終えた花々。バッグやストール、手紡ぎの糸で編んだアクセサリーなど、時には自ら糸を紡ぎながら、花の色をそっと日々の暮らしへ写し取ってきました。また、アップサイクルプロジェクト『くるんto.』では、古着を花びらで染め直す小さな試みも続けています。
錢屋での個展は、今年の5月で3回目。5月の満月はフラワームーンと呼ばれ、花のエネルギーが満ちる季節を象徴します。今年もその時期に展示を迎えます。そして今回、竹本さんが選んだテーマが「言葉」。その背景には、言葉をテーマにしたイベントで出会った「共生」という考え方がありました。
どちらか一方ではなく、お互いに役割があり、支え合って成り立つこと。いつも通る道にある木々と苔の共生に気づいたとき、その感覚がすっと腑に落ちたといいます。「ひとりで制作しているけれど、決してひとりじゃない。錢屋のみなさんとも、共生ですね」「こんな素敵な価値観を持つ会社で働いているみなさんが羨ましい」と、笑顔で話してくださいました。作家さんと場所もまた、関わり合いながら育まれていく存在なのでしょう。
5月の個展では、花びら染めのバッグやアクセサリー、古紙から作った手漉き紙のメッセージカードのほか、恒例の花びら染めワークショップも予定しています。お花と言葉、植物と人、作り手と場所。重なり合う関係性の中で生まれた作品たちに出会える時間が、今からとても楽しみです。(文・小山)

