《ZENIYA’s ネイバーさん》高橋 欣也さん 2026.1月号より
共通の価値観で繋がる心の距離のご近所さん。見つめ直した価値観と共に、人と暮らしをご紹介します。
播州織の素晴らしさを伝えたい
sawa-ri 高橋 欣也さん
錢屋本舗本館と共通の価値観で繋がる心のご近所、”ZENIYA’sネイバーさん”。
今回は、播州織ブランドsawa-riの高橋欣也さんです。兵庫県の北播磨地域で生産されている播州織で、”生地のよさを活かした ふんわりやさしく丁寧な布ものづくり”をテーマに、洋服やタオル・ハンカチを制作されています。
江戸時代から歴史のある播州織は、地場産業として、業者向けの生産・販売が当たり前だったのだそう。「生産数や担い手も減少していく中で、一般の消費者に向けて、自分たちのオリジナル商品を作っていこう!という動きになったのは、まだ最近ですね。sawa-riは、2026年で12年目になります」と高橋さん。自社ブランドでは、あえてシンプルなデザインの洋服で、生地を魅せるアイテムを生み出されています。「手触りや風合いの意味を込めてsawa-ri(さわり)と名付けました。この間、歌の”さわり”という言葉は、モノの本質や重要な部分を示すということを知って、改めて名前に愛着が湧きました」と高橋さんは穏やかに笑います。
播州織の魅力をどのように伝えていきたいか、とお聞きしました。「音声合成ソフトVOCALOID(ボーカロイド)を使って楽曲を制作するクリエイターを”ボカロP”って言うじゃないですか。作った音楽は、自分だけで所有せずアーティストさんに提供したり、歌ってみた動画に使われたり…僕は自称”布P”として、播州織を広められたらと思うんです。つまり、これはウチの布!とか、この技術はウチだけの!とか、独り占めするのではなく、産地でモノづくりする仲間にどんどん共有していきたい。そして色んなブランドから、播州織の良さをお客様に伝えていけたらと思っています」。5年前からAdoの大ファンである高橋さんならではの表現で、語っていただきました。
錢屋カフヱーでも常設販売中のsawa-riのタオルシリーズ。この商品はリネンとコットンの混合生地が、こぼしてしまった水の上に偶然落ちたことで生まれた商品なのだとか。その吸水性に驚き、布を三重に織る技術を取り入れ、タオルを開発されました。柔らかい手触りと機能性。播州織の”素材の良さ”が生かされたプロダクトのひとつですので、ぜひ店頭でお手に取ってみてくださいね。(文・尾松)

