《ZENIYA’s ネイバーさん》川中みち代さん 2025.7月号より

共通の価値観で繋がる心の距離のご近所さん。見つめ直した価値観と共に、人と暮らしをご紹介します。


“あなた好み”と向き合う

minun makuuni 川中 みち代さん

錢屋本舗本館と共通の価値観で繋がる心のご近所、”ZENIYA’sネイバーさん”。

今回は、川中みち代さんです。江戸堀コダマビルに、手芸アトリエminun makuuni(以下ミヌンマクーニ)を構え、縫製教室やオーダーメイドを展開されています。錢屋本舗とは、『共創型モノづくりプロジェクトこのゆびとまれ』に関わり、オリジナルワンピースを縫製していただいています。 

原点は、学生時代の友人3人と始めた手芸雑貨屋さん。「若い頃は、自分が可愛いと思うものをひたすら作っていました。フリルとか付けちゃって、ハデな感じが好きだったんです(笑)」。その後、それぞれのライフスタイルに変化があり、3人の手芸雑貨屋は店をたたみ、新しく手芸屋さんを手伝うことに。独立を考えたのは、ちょうどコロナ禍の2020年。独立後に、レッスンやオーダーメイドを行うようになりました。

”ミヌンマクーニ”とはフィンランド語で、”わたし好み”という意味があるそうです。自分が作りたいものや、作ってほしいものにはそれぞれ違いがある。みなさんの自分好みのものを生み出せたら…そんな想いが込められています。「実は、たまたま本屋さんで立ち読みした、フィンランド語の教科書の中でその言葉を見つけたんです。あ、これだ!と思いましたね」と、屋号との運命的な出会いも語っていただきました。

ところで、”わたし好み”という言葉は、時にちょっと変わった依頼を引き寄せるのだとか。キャリーケースのカバーや、特殊な枕カバーを作ってほしい、という男性からの依頼。着物の帯を使ったリュックが欲しいという女性からは、アイデアが降りてきたからミヌンマクーニさんを思い出したの!と言われたのだそう。「そうやってお題が来るたび、どうしよう!ってなるんですが、お客さんと一緒に作る気持ちで、理想に近いものができるよう精一杯向き合います」。川中さんの、モノづくりに対する情熱を感じました。

北欧やフランス産の生地、暮らしに馴染む手芸雑貨が宝石箱のように詰まったミヌンマクーニ。手芸を愛し、手芸で人を笑顔にする川中さんは、今日もせっせとミシンを動かしているのでした。(文・尾松)