《ZENIYA’s ネイバーさん》 米田健太さん 2023.5月号より
共通の価値観で繋がる心の距離のご近所さん。見つめ直した価値観と共に、人と暮らしをご紹介します。
「いまをたのしむ」
米田健太さん
今回は米田健太さんです。
米田さんは神戸に本店を構えるめがね舎ストライクに勤め、錢屋ギャラリーで毎月運営する錢屋めがね(運営:めがね舎ストライク)の担当として接客されています。錢屋めがねの指針としては、お客様に対して〝ほんとう〞のことを言うこと。米田さんとお客様との会話を聞いていると、錢屋本舗本館の価値観の一つ
#売り買いは対等
であることを感じます。それは、お客様の希望や要望を把握・理解し、自身の考えを踏まえながら会話を繰り広げていく場面から伝わるのです。
実際に買い物に行って「気持ちの良い接客」を思い出せますか?〝気持ちの良い〞とは、神様のような扱いをされたいわけではありません。対等でありプロとしての意見も伺いながら、自分のニーズ(それは購入がゴールではなく)を果たすことができた時に私は感じます。米田さんはめがねのことも好きですが、その前にヒトが好きなんです。だから錢屋めがねとしての運営をお任せしたいと思いました。
プライベートでは、デイキャンプが好きでよく出かけられているそう。「はじめの方はキャンプグッズも色々試しながら、自分に合うものを見つけ使っていくうちに、新しい道具に頼るというよりも行った先ですでにあるものを使って工夫することに楽しみを覚えました。山の上では、川の音・鳥の鳴き声・木々が揺れる音が最高のBGMです。突然の雨さえも、はじめは〝最悪だ…〞と思っていましたが、最近では場所を変えて焚火で暖をとりながら雨をしのぎ、火の音・雨の音を聞き、気持ちをプラスにもっていくこともできるようになりました。キャンプ飯も気分に合わせてその日に調達。鍋料理や鉄板料理をしますが、山の上で食べる食事は至福です。」
話を伺っていると、デイキャンプに行きはじめたころよりも、すべてがシンプルになっているように思いました。それはきっと経験を重ねたからこそわかること。「こうしなければ」という思考ではなく、自身が心地よく過ごせるような柔軟な心が大切です。
久しぶりのZENIYA’sネイバーさんのコーナーでしたが、価値観で繋がれる人からは仕事の姿勢だけでなく、プライベートの場面でも魅力が多いことを実感しました。そういった人たちと、豊かさの本質を見直し生活に取り入れる提案をしていきたいと思います。(文・中島)
【Profile】
1984年兵庫県生まれ。
百貨店、海外雑貨、眼鏡のセレクトショップなどで販売員として15年を越える経験を経て、めがね舎ストライクでは催事販売や営業に携わる。
錢屋めがねでは『お客様に対して“ほんとう”のことを言う』を指針に日々精進している。