《ZENIYA’s ネイバーさん》 小林美希さん 2023.1月号より
共通の価値観で繋がる心の距離のご近所さん。見つめ直した価値観と共に、人と暮らしをご紹介します。
「何事にも誠実に」
小林美希さん
錢屋本舗本館と共通の価値観で繋がる心のご近所、“ZENIYA’sネイバーさん”。
今回は小林美希さんです。京都にて「洋服のお直し美希」を開業。生まれ育った町で洋服のお直し職人として活動されています。2022年より2カ月に一度、錢屋ギャラリーで相談会を実施。初回より約1年が経ちますが、洋服のことを大切に思うお客様と繋がる事ができ、私たちはもちろん、美希さんもとても嬉しそうです。
ただ、すべてのモノをお直しするわけでないのが、美希さん独自の考え方。実際に、私の母が愛用していた洋服をお直しして着る事ができればと思い、美希さんに相談したところ、「これお直しして本当に着ます?中島さんのイメージと少し違うかも」と言われたのです。私自身、どうしてもお直して着たいんだ、という強い意志がなかっただけに、心の内を見透かされたようで、ハッとしました。それでもお直ししてほしい、という方であれば、もちろんお直しの提案に進みます。私の場合、自分用ではなく、母用にリメイクの相談をする方がよいのかもしれません。
美希さんスタイルの接客は、最近では特に珍しく感じます。これは美希さんが常に #誰かの幸せは自分の幸せ と感じているからではないでしょうか。お客様の表情・言葉・声のトーン、すべてにしっかりと心を傾け、お客様にとっても、洋服にとっても最善の提案をされています。だからこそ、継続して毎回洋服をお持ちになるお客様がいらっしゃるのです。
美希さんのヒト・モノに対する姿勢・考え方、そして誠実さ。同じ時を過ごす時間が長くなればなるほど、心の距離の近さを感じます。
美希さん、実は畑仕事も行っているんです。夏野菜をいただいたときの瑞々しさには感動しました。こちらも詳しくお伝えしたいのですが、またの機会にお話させてください。(文・中島)
【Profile】
京都・ほほえみ通り西京極商店街にあるお直し屋「洋服のお直し 美希」を運営。
数字だけでは測れない「こうなりたい」「こう着たい」を最大限叶えるよう、お客様との対話を大切にしている。