UEMACHI & LIFE 2025.2月号
木下 大輔さん
ぐあぽす guapos 店主
10年前と今とで、この町は何が良くなって何が悪くなったか。
そして10年後は?暮らす、働く、楽しむ、学ぶ、育てる、育つ、老いを迎える…。
この町を行き交うさまざまな人が、それぞれの思いで描く10年後の寄せ書きです。
スペインを愛する店主による〝近火の強火〟の美味な焼き鳥
オープンは2023年の4月25日、今年で2周年となります。大阪では焼き鳥屋の新店がキタに多いのですが、自分が店を始めるなら”場所”で後悔したくなくて、地元でよく知っている四天王寺周辺から上本町を第一候補に探しました。
僕は大学から、大阪を離れて京都へ、その後愛知県の機械メーカーの仕事で20代の半分以上をスペインで過ごしました。30歳を過ぎてから名古屋で初めて飲食に携わり、それが焼き鳥。その後、また国外での生活を経て、5年ほど前に大阪に戻ってきてから、いろんな業態の焼き鳥屋で働いて勉強し、最終的に当店を開業。最近多いフルコースの高級店や低価格のお店でもない地域密着型の焼き鳥屋にしました。20代の自分のアイデンティティ形成に深く関わったスペインのシェリーを含めたワインやビール、フードのメニューも取り入れました。店名の「ぐあぽす」もスペイン語の「カッコいい」とか「かわいい」という意味です。お客様にはお店で楽しんでもらって、ご来店された時よりも帰る時により”ぐあぽす”になって頂ければと。
当店では、国産の備長炭を使って”近火の強火”で焼いています。また、関西では網を使って焼くところが多いんですが、網なしでより炭熱が伝わる焼き鳥を提供しています。串打ちも雑誌の特集で取り上げられたこともあり、食感含めて、楽しんで頂ければと。メニューでは、ふわふわしたつくねが面白いと思います。レバーパテもおすすめで、パリゴさんの炭焼きバゲットや八つ橋と共にお出ししています。締めの親子丼とラーメンも人気ですね。僕自身、いつも「お客様にまた来てもらえるようにしよう」という思いで店をやっていて、メニューに載っていないドリンクや串もあり、時折、お邪魔にならない程度にご提案やお話させて頂くこともあります。結果的にお客様がさらに〝ぐあぽす〞になって、また来ようと思ってもらえたら最高ですね。
上本町は、昔は閑静な町でしたが、今は住宅や人口も増えた気がします。ファミリー層も多く、「子どもOKの焼き鳥屋はありがたい」とよく言われます。今後も地域に密着した”ぐあぽす”であり続ければなと思います。(取材・山田/前田)

