UEMACHI & LIFE 2023.12月号
松田 依央里さん
和sai 店主
10年前と今とで、この町は何が良くなって何が悪くなったか。
そして10年後は?暮らす、働く、楽しむ、学ぶ、育てる、育つ、老いを迎える…。
この町を行き交うさまざまな人が、それぞれの思いで描く10年後の寄せ書きです。
和s a iでしか食べられない季節の旨い鮮魚を
和saiと書いて「あいさい」と読みます。オープンしたのは2022年の1月、まもなく2年目を迎えます。以前働いていた店が法善寺だったので、落ち着いた場所を探していたところ、生玉公園前という好ロケーションの古民家と巡り合いました。最初はまだ個人宅だったものを壊して改築。もともと電気工事士だったので配線や電灯はもちろん、机や椅子も手製して蔵屋敷をイメージした居心地のいい”和”の空間を作り上げました。
僕が飲食の世界に入ったのは10年前の28歳。元々釣りが好きで、自分で魚を捌いて料理もしていたので、飲食店で自分の店を構えることを目標に頑張ってきました。
和saiは、他店ではなかなか食べられないような珍しい鮮魚、釣り人しか知らないような魚、季節の魚を出せることが強みです。ぜひ旨いお造りを食べに来てください。そして和食と言えば、やはり素材の良さと見た目。季節を感じる旬の野菜を大事に、器にもこだわりが。目で見て楽しんでもらえる料理をご提供しています。
上本町・谷町九丁目は環境がいいですね。親身になって応援してくれるお客さんが多いことを実感します。食材をいただき、調理して食べてもらうこともあります。やはり店を続けていくうえで大事なのは人。お客さんも、業者さんや従業員も大切にしたいです。
この界隈は、近隣のお店とも仲良くさせてもらえます。お互いに食べに行ったり、食べに来てもらったりしながら、情報交換をして協力し合っています。そういう関係性が成り立つ町ですね。これは繁華街ではなかなかできません(笑)。
今、外食の勢いが以前より衰退した気がしますから、もっと活気づけたいと思いますし、そういう存在の店になりたいです。復活した生國魂祭では、店前で鯛飯と鮎の塩焼きをお出ししました。来年も予定していますので楽しみにしていてください。(取材・山田/前田)

