UEMACHI & LIFE 2021.6月号

澤田 修司さん
株式会社シェンゲン
代表取締役

10年前と今とで、この町は何が良くなって何が悪くなったか。
そして10年後は?暮らす、働く、楽しむ、学ぶ、育てる、育つ、老いを迎える…。
この町を行き交うさまざまな人が、それぞれの思いで描く10年後の寄せ書きです。


若い世代の活動拠点としての上本町に

弊社はご縁がありまして3年程前より錢屋本舗東館1階にて「いづる保育園」を企画・運営させていただいております。

業界においては「保育園銀座」とも呼ばれるこの上本町界隈ですが、保育事業の企画を始めるまでこの街については「無知」でした。そして、保育事業参入をきっかけに知った「上本町の魅力」について書かせていただきますので、お付き合いいただけると幸いです。

「いい塩梅な上本町」これが私の感じた上本町の最初の印象となります。
いまさら言うことでもありませんが、上本町は中心部への交通アクセスに優れ、近隣には有名な教育機関も多く、公園や病院なども点在し、全ての生活要素が揃っている街であることは住宅地としてまさに「住みたくなる街」であり、人が集まるのは必然だなと思います。

元々、大阪出身ではあるものの実家からの交通アクセスの関係であまり上本町という街を知らなかった私はwebの情報を通して、「いい塩梅だな」と感じていました。

そして、実際に街に足を運んだ私は衝撃を受けました。
それはある程度「成熟した街」だと予想していた上本町の街は私にとって「挑戦の街」だと感じたからです。

上方文化と深い関係にある場所が多くある上本町には、上方文化の復興拠点となりうる可能性を感じています。
そのために現在少し不足しているなと感じるのはやはり「若い世代の力」ではないでしょうか。

前述した通り、交通アクセスが優れているということは反面、繁華街に若い方は遊びに行き、食事に出かけてしまいます。
そうではなく地域に若い世代が滞留する仕組みづくりが上本町にとっての最重要課題かと感じております。