UEMACHI & LIFE 2021.5月号

山本 忠利さん
サンビー株式会社
代表取締役

10年前と今とで、この町は何が良くなって何が悪くなったか。
そして10年後は？暮らす、働く、楽しむ、学ぶ、育てる、育つ、老いを迎える…。
この町を行き交うさまざまな人が、それぞれの思いで描く10年後の寄せ書きです。

共創する町上本町

当社は、印章用品・事務用品の製造・販売を行い、今年で、創業１００年を迎えることができました。

時代の変化となる節目を迎え、会社だけでなく、人も町も大きく変化していく中で、今後、何をどうやっていくかより、「なぜ、やっているのか」というやりがいや意味といった正しい目的が、何なのかがとても重要視されてきていると感じています。

なぜなら、過去は、強いビジネスとは、すなわち大きなビジネスのことであり、大量生産のスケール化を求められてきましたが、マーケットが多様化され、ＶＵＣＡの時代では、一人ひとりの働く意義が重要視され、厳しくも面白い時代がやってきました。

町も同様に、上本町の意義となる町の在り方を考えると、多くの方に共感してもらえる必要があります。
例えば、大阪といえば、たこ焼きや吉本新喜劇など、連想されるものも多いですが、その背景には、天下の台所と呼ばれた歴史や、笑いを大切にする文化など、そこには必ず連想できる意味がありました。

上本町は、様々な人々が行き交う町です。
東の玄関口だと言われ、文教地区で学生も多く、非常に多様性に溢れた町です。

未来の上本町を創造するには、一人ひとりの存在意義を大切に、共創していくことで、より素晴らしい未来の上本町が待ち構えているのではないかとワクワクしてしまいます。

皆さんのちょっとやりたいが、一歩踏み出せる町、そんな町のやってみたいをお手伝いしたり、してもらったり、当社も私もそんな町の一つになれればとても嬉しいです。

誰かのため、世の中のために、そして未来のために。
共創する町、上本町。