《ゼニヤのホンキ》 2026.3月号より

110バンの人気の秘密

私は錢屋本舗に入社してもうすぐ1年が経ちます。商事部門に所属しており、自社ECサイト「錢屋商店」の運営などに携わっています。錢屋商店にはさまざまな商品がありますが、その中でも私はドリップパック「110バン」が気になり、入社早々に試してみました。2020年に創業110周年記念として作られた商品で、初めて飲んだ時は美味しさ・飲みやすさが印象的でした。そして細部まで考えられているなと感じました。ドリップパックは底が浅く、幅は広い形になっているので、カップに注いだコーヒーの液面にドリップパックの底が浸からないように工夫されています。内容量も12gと一般的な商品より少し多いので、深い味わいを楽しむことができます。

開発時の想いとは

どういう想いで110バンを作ったのか知りたくて、話を聞きました。「錢屋カフヱーでは苦みがある、昭和の味わいをオマージュしてコーヒーを提供していたが、令和の時代にもより多くの人に飲んでもらえるものを作ろうというのが開発の始まり。甘み・酸味・苦みのバランスのとれたブレンドコーヒーを作ろうと考えた」と聞きました。その中でも特に目指したのは〝甘みを帯びたコーヒーの芳香〞でした。試行を重ねて完成させた110バンは、ノスタルジックな世界に入ってしまうような味わいで、しっかりとしたコクの中に甘さがあり、芳醇な香りのするコーヒーに仕上がっています。今でもお客様に愛され続けている、一番人気の商品です。店内だけでなく、自宅や職場でも110バンを味わっていただきたいという〝ホンキ〞からドリップパックが誕生しました。120周年にはどのような〝ホンキ〞の商品が開発されるのか。今後の企画には私も携わりたいと思います。(文・平見)