《ゼニヤのホンキ》 2026.1月号より

錢屋本舗の年末大仕事

錢屋本舗では、毎年、一年の節目に全員で大掃除を行います。カフェがある本館に加えて、南館など複数の施設があり、規模は小さくありません。それでも、早く終わった人は自然と次に手が必要な場所に向かい、掃除道具も共有しながら、声を掛け合いながら部署を越えてまるで一つのチームのように動きます。

特に本館は築60年を超える古いビル。リノベーションはしているものの、床や手すりなど、当時のまま使い続けている部分も多く残ります。それでも今なお美しさを保っていられるのは、長年この会社で働いてきた社員たちが代々、〝ホンキ〞の掃除を引き継いできたから。かつては床を雑巾がけで徹底的に磨いていたといいます。建物への敬意が、文化として受け継がれているのです。

近年はこの大掃除のあとに、おもちつきを行うのが恒例になりました。役割を分担し、買い出し・仕込み・段取り…すべてを協力して進めます。そしてひたすらつく、つく、つく。できたてのおもちを囲みながら、お雑煮、あんこ、きなこ、大根おろし…。その年の健闘を労い、来年への気持ちを整える時間を過ごします。

使っている杵や石臼も、実はすべて自社で揃えているもの。社員全員が順番に杵をふるい、経験豊富なスタッフが初心者にコツを伝授しながら進めます。昨年はみんなの力を合わせ、約10㎏のおもちをつき、たっぷりのお土産とともに一年を締めくくりました。

はじめての「年初のおもちつき」

そして今年、錢屋本舗は初の試みとして、年初にどなたでも参加できるおもちつきを開催(詳細は次のページに)。「新しい一年を、地域の皆さんと一緒に祝いたい!」という思いから生まれた企画です。参加は無料で、〝振る舞いもち〞としてお召し上がりいただけます。また、有料にはなりますがお雑煮やおもちをゆっくり味わっていただける席もご用意する予定です。暖かい屋内開催なので、お子さま連れでも、ご家族でも安心して過ごしていただけます。

新しい年が、より良い一年になりますように。皆さんと一緒に、つきたてのおもちでスタートできることを心から楽しみにしています。(文・小山)