《ゼニヤのホンキ》 2025.10月号より

時間や想いを紡ぐジュエリーの輝きをもう一度

京都の五条、古き良き街並みの一角で、小さなジュエリーショップを構える、誉ノ錺さん。錢屋ギャラリーでも、ジュエリーの修理・リフォーム・オーダーメイドの相談会を開いています。「誰に相談したらいいのかわからなかったので、助かりました」「親身にお話しを聞いていただけて良かったです」と、たくさんの声が寄せられ、今回で3度目の開催となります。

大切にしてきたからいいモノ

月日が経ち、今の自分には似合わなくなってしまったけれど、捨てられないアイテムはありませんか?誉ノ錺さんは言います。「ジュエリーは〝身を飾るもの〞という面を持つ一方で〝思い出をつなぎ、味わうもの〞という側面を持っています」と。おじいさん、おばあさん、親御さんから貰ったジュエリー、自分へのご褒美に購入したジュエリー…そこには持ち主の深い想いが刻まれているのです。

人生を豊かにするジュエリー

最近は、買い取り店が増え、気に入っていたものを売り、お金に変えましょうという広告が多いように思います。人から人へモノが循環することは、いいことだと思いますが、大切にしてきたものを、そう簡単に売ってしまっていいものなのでしょうか?

この機会に、ご自宅に眠っているアイテムたちを、ぜひご持参ください。とっても気さくなデザイナーさんと職人さんに、どんなお悩みも気軽にご相談いただけます。時間と想いが詰まったジュエリーは、これからの人生に寄り添い、豊かなものにしてくれることでしょう。(文・尾松)