Somewhereテーブル

《ゼニヤのホンキ》 2024.1-2月合併号より

弊社代表正木が一目ぼれして購入した、折り畳み式コーヒーテーブル”Somewhere”。直感で惹かれる理由がちゃんとありました。その理由は後ほど…。
錢屋本舗本館の事業のひとつ『共創型ものづくりこのゆびとまれ』にて、「天板のバリエーション違いが欲しい。
できれば小さいサイズや、背の高いものがあればほしい」とゆびをあげた正木の声を、デザイナーである田中慎一さん(Knowl-edgeBaseDesign)と木工職人の中峰渉さん(MINEPRODUCT&FURNITURE)に届けました。

田中さんの頭の中でイメージが完成した”Somewhere”のデザイン。これは偶然と必然が重なって生まれました。
田中さんが日頃から大切にされている自然の摂理への考え方。人工的に作り出したものではなく、すでにそこにある美しさに着目されたことがデザインの根源となっています。田中さんが図面を持って中峰さんに相談すると「いやいや、それは難しいわ…」というリアクション。すぐに、できる方法を探るための相談をされていたといいます。


田中さんのイメージに近づくよう、中峰さんがこれまでの経験を活かしてフォローされ、二人で自然に逆らわない手段を見出されました。その中には〝ごみを出さないための合理的な考え方〞も含まれています。その理由もあって、〝小さいサイズ〞や〝背の高いもの〞がつくれないことにも納得しました。
話を聞けば聞くほど、一目ぼれで購入した理由も回収されました。

「天板のバリエーション違いがあったら嬉しい!」。
この意見には快諾してくださった田中さんと中峰さん。天板は片面が突板、片面はリノリウム。突板には、この素材の価値をあげたといっても過言ではない安多化粧合板のものを使用され、今回の展示オーダー会では約種類の候補を提案してくださいます。
すべての木にストーリーがある。相棒にどれを選ぶのか、考えただけでワクワクします。リノリウムも3色からお選びいただけますので、お楽しみに。田中さん、中峰さんも在廊され、お二人が育ててきた”Somewhere”も展示します。どんな時間も共に過ごせる、そんな”Somewhere”、そしてつくりてのお二人に会いにいらしてください。(文・中島)

ご覧いただくだけでもOK!ぜひご来場ください。