coya

《ゼニヤのホンキ》 2023.11月号より

あたたかな質感が 部屋の表情を変える

coyaとの出会いは、SNSでした。いまどきですよね。見た瞬間、ときめいたのです。すぐに我が家に迎え入れたかったのですが、これは錢屋本舗本館のお客様と共有したいと思い、展示販売会を企画いたしました。

実際にcoyaを主宰する池田さんとお会いした際に、初めて作品とも対面。羊の毛でつくられたタペストリーを持った時には、赤ちゃんを抱きかかえるかのように緊張しました。やわらかくあたたかく、この感覚が芽生えるのは作品が自然のものから生み出されているからではないでしょうか。豊かさの本質を見直し、生活に取り入れる提案を行っていく場所「ソソラソウ」では、なくても生活はできるけれども、あれば心を癒してくれるcoyaのタペストリーはぴったりだと思いました。

これは池田さんから提案されたテーマでした。そのテーマを見たときに、〝やっぱりソソラソウと調和する〞と心の中でガッツポーズ。本紙2023年4月号ゼニヤのキホンでソソラソウをあえて漢字で説明するならば『竪穴式屋上生活空間素空荘』と表現しているのです。必然かのようにお互いの特徴『素』が一致し、空間と作品、そして想いの親和性が高いことを確信した瞬間でした。

coyaが今回展示会で用意くださるのは、これまでの作品や、今現在の作品を交え一点一点手作業でありのまま・思いのままに制作した作品です。作品をイメージして、錢屋カフヱーが製作する、この時・この場所限定のスイーツをご用意することにしました。(ご予約不要)皆さんも#そのままの時間素のままのよさを過ごしにお越しください。(文・中島)