《ゼニヤのホンキ》 2023.6月号より

原初的体験をともに

豊かさの本質を見直し生活に取り入れる提案をしたいと思っています。

豊かさの本質ってどんなことだろう、と考えた時に思い浮かんだことが、誰かとともに食事をすることでした。
「おいしいね」と語らいながらその時間を共有することって素敵、と感じます。

今回、皆さんにご紹介するのはソソラソウで行う食のイベントです。
ご一緒するのは『生産に近づくこと』をテーマに食べることのあり方を模索・提案するSHOKKAN PROJECT主宰、猿渡凜太郎さんです。
様々なところを旅し、自身の目で見て、本当のことを知るためにも話を聞き、そこから自分がどうしたいのか、未来に向かってできることは何か、を自分の言葉で伝えていく力のある人です。
そんな猿渡さんとだからこそ一緒につくれる原初的体験があるのではないかと思い、今回の企画に至りました。

テーマは、なるべく人工的なエネルギーを削ぎ落とした時間。料理をつくるのは、猿渡さんとの企画だからこそ実現した高松遼平さんと脊戸壮介さんです。

高松さんは東京日本橋のNekiにてスーシェフとして立ち上げから携わり、この春卒業。
夏には北欧へ修行のため旅立ちます。
料理が好き過ぎて、探究心も豊富。なぜ?と思ったことには真正面から向き合っていくような印象の方です。

脊戸さんは高校を卒業後イタリアへ渡り料理をはじめ、帰国したのち世界のスターシェフが新しい料理を創り出すプロジェクトに携わり、経験を積まれました。
その後またデンマークへ行き、その土地の風土や自然から生まれる恵みを皿の上に表現することを習得。
世界のベストレストラン50で第4位を獲得しているペルーの〝セントラル〞の東京店「MAZ」にてスーシェフを努め、高松さん同様、この夏からまた新たな修行の旅へ行かれます。

この3名と特別な時間をソソラソウで過ごしませんか。
薪火を使った調理も取り入れた料理を提供します。
ぜひご参加くださいませ。(文・中島)


information

梅雨に畑を周り、薪火でつくる料理。
日時:
6月17日(土)・18日(日)
各日(ランチ)12:00~/(ディナー)18:00~
場所:
錢屋ベース ソソラソウ