《ゼニヤのホンキ》 2023.4月号より

– 要るモノより、欲しいモノを –

共創型モノづくり この指とまれ ページはこちら

 マーケティングの成果として売れそうなものが世に溢れ、広告され販売されています。それで要るものは手に入っても、それは欲しいものですか?いつのまにか、売られているものから選ぶことに慣れてしまっていませんか?欲しいものをイメージして伝える事ができますか?一方で、素晴らしい素材も技術も、ものづくりの断片でしかなく、活かされるのを待つばかりではモノにはなりません。

 錢屋本舗本館では、共創型モノづくり「この指とまれ」と称し、欲しいモノを発想できる「つかいて」と素晴らしい素材や技術をもつ「つくりて」の、ピンときた誰かが起点(指をあげる人)になって、その指にとまるヒトの共感をカタチにするプラットフォームを立ち上げました。生活の中から要るモノを減らし、欲しいモノに囲まれる暮らしを提案します。


つかいてさんからのアイディアで2色展開に

 共創型モノづくり「この指とまれ」の第1弾は、錢屋カフヱーオリジナルマグカップづくりです。実はこのマグカップ、約6年前に錢屋本舗代表が描いた一枚のイラストからはじまりました。イラストを基に製作していただいたのは清水焼 陶芸ブランド「TOKINOHA」。錢屋カフヱーのシンボルカラーでもあるブルーで製作を決め、いくつかの濃淡の異なる中から現在のブルー(海鼠釉)を選んだことを覚えています。

 今回、私たちがカフェで使用するため追加注文のタイミングが来ました。そこで指をあげて、欲しい人を呼びかけたところ、日頃からカフェをご利用のお客様からは商品化に向けての応援メッセージをいただきました。すぐにはピンとこないシステムかもしれませんが、「この指とまれ」の特徴のひとつとして、商品化するまでは、つかいてさんからも様々なご意見を伺います。みんなでモノづくりを行うのです。

 今回は「同じ形で白色のものがほしい」というご意見が届きましたので、さっそくTOKINOHAへ相談。白色4種類を提案していただき、つくりてさんへアンケートを実施。4種類の中から1種類(ミルキーホワイト)を投票で決め、ブルーと併せてオーダーしました。完成は5月中旬を予定しております。

現在、ご予約承り中です。

 今後のプロジェクトにもぜひご参加ください。皆さんの『欲しい』がどんなものなのか、私たちも楽しみです。(文・中島)


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”こんなの欲しい”が形になりました。