《錢屋カフヱー カフェタイム》 2023.9月号より

宝探し気分を味わえる!

錢屋カフヱーのニューあんこもん「氷あづき」はいかがですか?残暑厳しい日々、まだまだかき氷が人気です。
かき氷の歴史は古く諸説ございますが、平安時代に清少納言も食べていたと…?!
氷の保管技術や製造方法が進んでいないため、大変高級品とされ高貴な方々でもなかなか食べられない時代が続きました。
時を経て、一般的にもかき氷が食べられるようになった明治から大正の頃に氷あづきははじまったようです。

明治大正の世相風俗を深く見透した記者・生方敏郎の書籍『明治大正見聞史』(1926)に、「私達平民の学生は氷小豆や氷汁粉を以て此上もない贅沢と心得てゐたものだ」と記載されております。

この時代の氷あづきは、小豆の上に削った氷をのせただけのシンプルな物が多かったようですが、令和の錢屋あんこもん「氷あづき」は一味違います。
小豆と氷のシンプルな美味しさは大切にしつつ、氷の下から寒天と白玉が発掘できる楽しみを詰めました!

もちろん、あんこも寒天も白玉も手作りです。
氷の上にかかっているきび糖も全体の甘さを考えて手作りにしました。
個人的なオススメポイントは白玉です。
かき氷の白玉は固くなりがちですが、氷に冷やされても固くならないように工夫して仕上げております。
時代を越えた「氷あづき」を是非一度ご賞味ください。(文・川上)