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《ゼニヤのホンキ》 2025.1月号より

新年を“笑い”で始めましょう

江戸時代半ば、落語の催しが盛んになり、演芸場が〝寄せ場〞と呼ばれるようになります。後に〝寄席〞という言葉が生まれるのですが、それより少し前の江戸時代初期。噺家は、湯屋や床屋、蕎麦屋など、人が集まる場所を使って噺をかけていたのだとか。

立派なホールでなくとも、そこに高座台と座布団があれば、寄席は開くことができる。素敵な価値観に気づかせてくれたのは、落語家・桂吉坊さんです。第4回となる錢屋ラリー亭。これまで、第1回は錢屋カフヱー、第2回は錢屋ベースソソラソウ、第3回は錢屋サロンで開催しました。今回は錢屋本舗本館1階の錢屋ギャラリーで開催いたします。錢屋ギャラリーは木、鉄、アルミ、煉瓦、石など様々な素材をミックスした多目的空間。1階、中2階、2階がございます。毎度毎度、寄席の会場が変化していく…まさに〝ラリー〞。そんな一風変わった寄席形態から、『錢屋ラリー亭』と名付けました。

おでんと日本酒を味わいながら

ラリー亭と同じ日に開催する『錢屋食堂おでんと日本酒の会』は、錢屋本舗南館7階錢屋ベースソソラソウで開催するイベントです。おでんを作るのは、京都で『洋服のお直し美希』を営む、小林美希さん。お直しの傍ら、農業歴は10年目に突入。丹精込めて育てた野菜を使って、心も体も温まる特製おでんを提供いたします。当日は、錢屋ギャラリーへの持ち込みが可能ですので、落語も食事も同時に楽しんでいただけます。

吉坊さんがどのような噺を繰り広げてくださるのか。軽快な落語&トークで、2025年を笑いでスタートさせましょう!(文・尾松)