裏を読む習慣を
少し不穏なタイトルに身構えられたかもしれませんが、食品を購入する際の話です。店頭でまず目に入るパッケージは、商品名や写真、キャッチコピーなど、いわば選んでもらうための顔です。一方で、裏側には法律に基づき、原材料名や添加物、アレルゲン、栄養成分などを伝える「裏表示」が義務付けられています。表が印象や魅力を担うものだとすれば、裏は中身そのものを示す情報です。つい表だけで選びがちですが、裏表示を見ると、知らぬまま口にしようとしていた添加物の多さに気づかされます。基準に沿って使用が認められているとはいえ、「許されていること」と「安心して受け入れられること」は同じではありません。知らないものを知らないまま摂ることに、もう少し慎重であってもよいのではないでしょうか。ある大学で学生に聞いたところ、裏表示を見て購入しているのは50人中2人だけでした。気になったものを調べる。それは自分の体に入るものを自分で確かめるという、ちょっとした、でも大切な責任です。裏表示はそのための手がかりです。日々の買い物で、裏を読む習慣を持ってみてはいかがでしょうか。(文・正木)

