喜んで支払う
お金を受け取ると嬉しいものですが、支払うときはどうでしょう。気が重いと感じるなら、その理由を自問してみてはどうでしょうか。「いくら稼いだか」より、「何に使ったか」で人の価値が決まる。そう考えると、お金にどんな意味を持たせるかは、自分次第ということになります。私は、払うと決めたらサッと払うように心掛けています。お金は、良い商品やサービスへの「支持」や「応援」、「感謝」の気持ちの表れです。だからこそ、気持ちよく支払いたいのです。ときには、縁を切るような気持ちで支払うこともありますが、そんなときでも、感情に引きずられず静かにサッと。少し大袈裟かもしれませんが、お金の使い方は、資本主義社会における投票のようなものと考えてみることもできます。目先の謳い文句に惑わされずに、本質を見極めて使いたい。そうして素晴らしい商品やサービスで、自分の暮らしも社会もより良く、明るくなるなら、支払う瞬間にも誇らしい気持ちが芽生えるはずです。(文・正木)

