《錢屋カフヱー カフェタイム》 2022.6月号より

この季節に愉しむあんこもん

小豆を使ったお菓子は季節や地域によって異なり、そこにどんな文化や風土があったのだろうかと興味が湧きます。

錢屋カフヱーでも年間を通じて餡ものを提供していますが、今回は錢屋カフヱーでお出しする「錢屋の亀山豆腐白玉入り」をご紹介します。

ZENIYA&LIFEをお読みいただいている方の中には関西で育った方、他の地域で生まれ育った方、さまざまな方がいらっしゃるかと思います。
私も九州で生まれ育ち、大学進学を機に関西で暮らし始めました。
なぜこんなお話をするかと言いますと、〝亀山〞を実は知らなかったのです。
「錢屋カフヱーで亀山をつくろう!」となった時、正直どんなお菓子なんだろうか、とイメージがわかなかったのですが、話を聞いてみると関西ではすでに親しまれていた様子。
汁気をきったつぶあんをシンプルに味わうあんこ菓子なんですね。
主役はあんこです。

錢屋カフヱーでは少しあたたかさも感じ始めた春から夏に向けて提供いたしますので、天草100%でつくった寒天と豆腐を加えてつくった白玉を添えて、軽やかに、かつ小豆の風味が引き立つように仕上げました。
ほうじ茶付きではございますが、ぜひお好みのコーヒーとも併せてご堪能ください。(文・中島)