《錢屋カフヱー カフェタイム》　2022.4月号より

自然栽培でつくられたお米『朝日』

錢屋カフヱーで提供するお米は、岡山県産木村式自然栽培米『朝日』を使用しています。
肥料・農薬・除草剤を一切使用せずに栽培する方法が「自然栽培」です。
世界で初めてこの方法でリンゴをつくることに成功した、映画『奇跡のリンゴ』でも有名な木村秋則さん。
ご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この『朝日』は木村さんが提唱する「自然栽培」の手法で岡山県で作られています。

「農薬は使わない」という農家さんは近年、増えたように思います。
しかし「自然栽培」では有機肥料も使用しないのです。
山や空き地では、肥料も何もないのに木々が茂り、草が生えています。
このことから〝自然界には活用できるものが溢れており、植物には自ら栄養を作り出し自生できるんだ〞と考え、土や根を活かしながら育て、作物が持っている力を引き出すといった栽培方法です。
効率化・機械化の波で、手間暇のかかる「自然栽培」に取り組む生産者は減ってしまっているようです。
それでも安心安全のため作り続ける方がいらっしゃいます。

木村式自然栽培にふさわしいお米として選ばれたのが、岡山県の在来種『朝日』です。
人工交配をしていない、日本で唯一残っている旭系の品種で、コシヒカリやササニシキの祖先でもあります。
ふっくらとした粘りがあるのが特徴で、お米本来の香りと旨みが感じられます。
お米の美味しさだけでなく、作り手の方を想像しながらぜひお召し上がりください。(文・中島)