モノゴトの由来を考える

 モノゴトには由来があります。何かを大切にするには、その根拠を理解することから始めると良いと思います。地名の由来を知ることは、郷土愛や自分の背景に誇りを持つことにも繋がります。差別的な理由を含むものは無くすべきですが、選挙区のように全てを記号化すると生活に情緒がなくなりそうです。

 言葉の由来も面白いと思います。何かの準備や相談をするのに「打ち合わせ」をしますが、そもそもは、いったい何を打って合わせていたのでしょう?聖徳太子の側近の秦河勝が四天王寺にもたらした雅楽で、演奏の前に打楽器を使って拍子を取ることを「打ち合わせ」と言っていたようです。その雅楽の楽器の「笙」には17本の竹から出る音に名が付けられ、「乞」は中でも出しにくい音のひとつだったそうです。要点を押さえることを「コツをつかむ」と言うのはこのためらしいです。私たちの生活には脈絡があることを再認識して言葉を使い、日々の暮らしを大切にしたいと思います。(文・正木)